〈第1回 Artctuary🄬 PROJECT〉
2021年3月に新築完成予定の保育園〈守恒保育園〉にArtctuary🄬を寄贈します
◎目的:子供たちが毎日の暮らしの中でアートに触れることで、豊かな想像力を育てる。
◎寄贈保育園:社会福祉法人 誠心福祉会 守恒保育園
(福岡県北九州市小倉南区守恒2丁目6番1号・定員120名)
◎導入場所:園内3階 多目的ルームのパーテーション(高さ2m×幅6m)
◎時期:2021年3月上旬
◎画家:沼田 愛実 (Manami Numata)
◎主催者:OLDGEAR(オルドギア)※OLDGEARは有限会社ひまわりが運営しています。
◎後援:北九州市
※クラウドファンディングは2021年2月1を持って受付は終了しました。
この度は、皆さまの温かいご支援のお陰で〈第一回 Artctuary® PROJECT〉を達成することができました。心より感謝を申し上げるとともに、クラウドファンディングを通して、また個別メッセージを通して、温かなお言葉を頂いたことは、プロジェクトを進める上で私たちのエネルギーとなりました。
1年以上続く新型ウイルス感染拡大の不安から、本プロジェクトをどのタイミングで始めていいのか、正直思いあぐねていたことも事実です。しかし、世界がマスクと消毒とアクリル板に溢れる中でさえも、無邪気に明日を楽しみに待つ子供たちに、未来への希望を持ち続けてもらいたいとプロジェクトをスタートさせました。
そして、今回それが30名の支援者様のお力添えでとても素晴らしいプロジェクトとして実現しました。Artctuary®を保育園に寄贈することは私たちOLDGEARの夢であり、それが実現できたことに心より感謝申し上げます。
2021年3月6日土曜日の守恒保育園。新校舎の初々しい香りが、柔らかくなりはじめた春の風に溶け込んで、私たちの緊張を少し解してくれます。
10時30分。
3歳から5歳の園児たちが10名多目的ルームに集まってきました。みんな何が始まるの?とちょっとソワソワ。
今回のお披露目にあたって、面白い仕掛けを考えました。感染防止の観点から大規模なお披露目会は出来ません。せめて、プレゼントを開けるときのわくわくした気持ちを子供たちに体験してもらおうと、Artctuary®の壁全体をまるごとオリジナル包装紙でラッピングしました。
それをビリビリっと破ってもらい、破ったその下には画家の沼田愛実先生が守恒保育園の園児たちのために描き下ろしたArtctuary®が少しずつ顔を出すのですー。
園長先生やOLDGEARの代表からのあいさつが終わり、さぁ、いよいよお披露目の時間です。
プロジェクトリーダーの杉佳亮が子供たちのワクワクを盛り上げます。
準備はいいかい!子供たちがラッピングを開けるためのカウントダウンです。
3、2、1!!!
ビリッ!!
ビリビリビリッ~!!!!
本当に子供は遊びの天才です。ラッピング包装を破りだすとそれはもう楽しそうに、無我夢中。みんな、いいお顔です。あっという間に、優しい色彩のArtctuary®が顔をあらわしました。
「あっ!キリンだ!」「ロケットもある!」「私はここが好き!」「僕はここ!」そんな声がたくさん飛び交いました。
私は、なんだか目頭が熱くなってしまいました。
最後に画家の沼田愛実先生から子供たちに素敵なメッセージが送られます。
「みんなのお昼寝の時間、実はこっそり覗かせてもらいました。色とりどりのパジャマ。あっち向いてこっち向いてしている姿にイマジネーションを膨らませてー」
沼田愛実先生から頂いた詩をご紹介します。
………
あっちを向いて少しずれ こっちを向いて好き勝手
使い終わったクレヨン? 読み終わった本棚?
いいえそれはあなたたち 夢の中でも遊んでる
手を伸ばしたら届いたの 去年は届かなかった本の背に
主人公はあなたたち 夢の外へ飛んでゆく
………
お披露目会はともて素敵な時間となりました。
守恒保育園にこれから長い時間存在するArtctuaryr®。画家から、先生から、支援者から、OLDGEARから、渡された種は、芽を出し、花を咲かせ、たくさんの実を付けます。大切に水をやり、お日様にあてて。たまには、実を落とすこともあるでしょう。子供たちがこれからどんな実を育てるのか私たちはずっと楽しみで仕方ありません。引き続き、子供たちの育む自由な感性を温かく見守っていただけたら幸せです。(文:一美)