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東京藝術大学日本画第三研究室 → 得應軒 → リノベーション・オブ・ザ・イヤー2025 授賞式【by:Suggie】

2025.12.27

こんにちは。Suggieです。

今年も残すところわずかとなりましたが皆さまにとってどんな2025年だったでしょうか。

この文面をご覧いただいている方々は、少なからずOLDGEARと2025年関わり合いがあった皆さまだと思います。

この場をお借りして、2025年は大変お世話になりありがとうございました。

2026年もオルドギアを引き続きよろしくお願いいたします。

 

さて、12月の動きを少しだけご紹介。

院展入選作品や国宝現状模写プロジェクトなどで大変お世話になっている東京藝術大学日本画第三研究室へお邪魔してきました。

この時期は東京都内の銀杏の木が綺麗でこの日も東京藝大前の大木と煉瓦のコントラストが大変美しかったです。

研究室では今年の院展作品プロジェクトの御礼や新規プロジェクトのご相談など短い時間の中で様々なディスカッションをさせていただきました。

タイミング良く、学内で博士課程の審査展開催初日だったため一部を垣間見ることができたり、日本画研究室の岩谷晃太先生が工芸科で日本画を指導されているとのことで工芸科工芸研究室へ急遽ご挨拶させていただいたりと実りある訪問となりました。

(博士展ではSHOGUN CASTLEでもコラボさせていただいた杉本純久さんの作品を偶然にも拝見できました!)

そのあとは東京藝術大学の近所にある(昨年もお邪魔した)得應軒さんに材料の相談へ。

材料といっても私は画材ではなくリノベーション空間内で使う建築としての材料として。

現在リノベーション工事中の戸建現場で塗り壁面に使用する日本古来の材料として、漆喰や化石珊瑚に混ぜることを鑑みると松煙が良さそうでしたが、現在では松煙木を扱う業者はほとんど廃業していて流通していないことなど、画材専門家のプロの意見をたくさん聞くことができました。

松の木を傷つけ、ヤニを採取し燃えすぎないように加減しながら煤を取るという大変な作業の松煙ではなく、現在では日本画家が油煙(菜種など)を松煙の代わりに墨や膠と混ぜて使用し、美人画などで艶消しの黒髪などに使っているそうです。それでも全体の使用量からするとわずかで油煙も高価になっているそうです。

 

私は建築空間内で使用しますが、できるだけ褪色や変色は避けたいところ。ですから染料ではなく弁柄や藍などの酸化物を教えていただき選びました。(100年戦士のヴィンテージ測りで計量してもらって、「この同じ測りで横山大観や平山郁夫も測ってもらって買っていたのかなぁ」なんて勝手にプレミア感を感じていました。)

藍は藍でも伊藤若冲が使うような藍はベロ藍と呼ばれプルシアンブルーはそれはそれは美しく、北斎に出てくるような藍はインディゴブルーと藍の中でも種類が分かれ色味も違っていました。

こういった訪問、対面だからこその情報と歴史を感じられる知識に出会え日本画研究室との出会いに改めて感謝です。

 

私が得應軒さんで話し過ぎたため、昼食をとる間もなくリノベーション・オブ・ザ・イヤーの授賞式会場、東京大学へ。

(なぜタキシード姿だったのか不思議に思っていた方もいらっしゃったかもしれません。授賞式参加でドレスコードがあったためです。)

全国206応募作品、全国の事業者が1会場に集まり、ありがたいことにOLDGEARリノベーション作品「リノベで誘う地方居住」(Welcome to my Boutique)は入賞作品として壇上へ上がることができました。

改めて「いいね!」の投票で応援いただいた皆さま、ありがとうございました。

特別賞や部門賞など獲れなかったのは悔しい限り。

また来年も様々なアワードに挑戦する作品づくりをしていきます。

 

 

帰路では壁塗材に混ぜる材料を持っての手荷物検査で、X線で検査官がどう見ていたのか気になりましたが、無事に持ち帰ることができ年明けから現場施工の段取りです。

今はまだ全てを明かせませんが、冒頭でご紹介した東京藝大工芸科研究室と素敵なご縁をいただき、スペシャルコラボが出来るよう試行錯誤しています。

実現すれば、リノベーションの中で世界に一つのOLDGEARならではのこだわり抜いたオリジナルアイテムを散りばめることができ、またギャラリー内やブログ内で皆さまにもご紹介できると思います。

2026年もどうか温かい目で私の奇行を応援して頂ければ幸いです。

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