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発想の転換点、そしてオルドギアブランドへ

2025.11.21

私こと、「COELA HIDE」は宅地建物取引業を起業して、間もなく50年を迎えます。

この約半世紀、仲介業務のみならず、買取再販、リフォーム、新築分譲住宅など、多岐にわたる事業に挑戦してきました。しかし未来の見通し出来ず、現状を打開する為”発想の刺激剤”を求めていました。

●第一のカルチャーショック

転機は2019年の東京藝術大学の卒業・修了展で訪れました。正直なところ、同行のプロデューサーSuggieに「藝大も意外とつまらん!」などとぼやきながら会場を巡っていたのですが・・・。最後の最後のブースで、沼田愛実先生の具象画と出会い、私はカルチャーショックを受けてしまいました。

また同時期に、藝大のクラウドファンディングがご縁となり、日本画研究室をはじめとして多くのアーティスト達とも交流が始まり、身近で芸術の真価に触れる事ができるようになりました。このことが要因となり、コラボレーションの概念が芽生え、「建築と芸術」を統合する発想につながっていきました。

 

●第二のカルチャーショック

2019年に九州産業大学の建築デザイン研究室の安齋教授とコラボさせて頂いたマンションリノベ作品「New York Studio」でした。このネーミングに驚いただけでなく、インテリアデザインをはじめとして、間取、照明、使用部材もすべてが斬新でした。このプロジェクトを通じて、私の住宅に対する概念はさらに大きく飛躍しました。住宅は単なる建築物ではなく、創造性と思想を宿す「建築作品」である。この認識が初めて明確な言葉となって、自分の心の中に生まれた瞬間でした。残念ながら、この記念すべき作品のプロのカメラマンによる画像はありません。はずかしながら、当時の私の認識はその程度でした。

●第三のカルチャーショック

2021年の日本画家とのコラボ作品である「SHOGUN Castle」でした。リノベーションの素材不動産としては、すべての条件を満たした最高のマンションでした。プロデューサーSuggieが、将軍の天守や寝室をイメージしてデザインしました。協力して頂いた日本画家は4名です。六畳の和室の壁面のアートクロスには落款までいただき、すべての原画は室内に納めました。Suggieはこの作品によって、私に「海外から見た日本文化」という視点を強烈に意識させてくれました。

そして作品は生まれ続けました。気が付けば「オルドギアブランド」の作品だけでも200件前後になりました。どの作品も愛おしく思っています。

一つひとつの作品には、担当プロデューサーやデザイナーたちの想いが込められています。また今後、そこで暮らしていくご家族が自由裁量を愉しむために、余白を残すことを念頭に、作り過ぎないように配慮しています。

興味があればオ、ぜひオープンハウスにご来場下さい。担当プロデューサーが熱く熱くアナウンスする事でしょう。個性豊かな彼らは、時々立場を忘れてアーティストになってしまいます。その際のご無礼はご容赦下さい。

最後にこれらの作品の世界を見事に切り取り、画像として昇華してくださった「uruphoto」の下川先生に、心より敬意と感謝を申し上げます。

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