こんにちは。晴れた!と思って洗車をしたら雨が降ってしょんぼりしているたじまです。
現在新規プロジェクトとして北九州市戸畑区千防(以前STAFF BLOGでご紹介しています)と北九州市小倉北区木町の新築分譲住宅の計画を進めています。OLDGEARが手掛ける建築作品にはタイトルがあり、どれも個性的です。このブログでは私が手が掛けている現在計画中のタイトルやデザインについて頭の中で巡らせていることをアウトプットしてお伝えしようと思います。
今回ご紹介するのは木町の建築作品についてです。新築予定地から徒歩4分の場所にある南小倉駅は、北九州市の主要駅であるJR鹿児島本線小倉駅に通じる駅で、通勤通学や逆方向にある大分県や鹿児島県への温泉旅行の際に利用されています。
緊張した面持ちで試験勉強をしながら電車を待つ学生。足元に置いた大きなカバンに話が弾む老夫婦。一つの駅を介して変化する対比的な心理状態が交錯する様が面白く、デザインの着想の起点となりました。
今回の建築作品タイトルは『君まち舎~きみまちや』です。
家を駅舎に見立て、様々な想いを抱いて人が集まる『君まち舎』は見送りや出発、到着する駅。
外から見る風景の一部、駅舎から見る外の風景。家族の外の顔、中の顔といった多角的な側面を変換してデザインをしています。
今回もArtctuary®クロスを計画しています。Artctuary®は建築作品のタイトルやコンセプトをもとに、画家さんにイメージを膨らませて絵を描いていただき、原画をクロスに転写して日常生活の中にとり込み、1点限定の建築作品としてArtのある暮らしを提案するものです。 今回の絵画を画家の齋藤愛未さんに依頼しました。作品集を拝見したときに、この多角的な側面を表現していただくには齋藤さんしかいない!と強く感じ、オファーさせていただきましたところ、快諾してくださり『帰燕~きえん』を仕上げていただきました。
『君まち舎』を再解釈していただき、
” 春に渡ってきた燕が、夏の間に雛をかえし、秋には群れをなして南方へ帰ってゆく。安全な場所があるから羽を休められ、また飛ぶことができる。燕と人を重ねて表現した2枚1組の作品 ”
とメッセージを寄せてくださり、しあわせ運ぶツバメが家族の繁栄を願い自由闊達に飛び交う様子に心がじんわりとあたたかくなりました。
様々な人間模様を映し出す社会のなかで、穏やかでやわらかな心地良い居場所をつくり、いろいろな側面をもつそれぞれの家族が安心できる“すみか”として、家族の絆を深める場所になるようなプロジェクトを進行中です。
現在他の新築分譲プロジェクト(北九州市戸畑区千防)が先行しているため完成日を調整中ですが、楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。
◎木町 新築分譲住宅 概要◎
【 建築地 】 福岡県北九州市小倉北区木町 JR日豊本線・JR日田彦山線 南小倉駅 徒歩4分
【 構 造 】 木造3階建 新築分譲住宅
【タイトル】 君まち舎~きみまちや
【Producer】 HIDE
【 設 計 】 宮設計工房一級建築士事務所
【空間design】 たじまめぐみ
【 絵 画 】 画家 齋藤 愛未
【 施 工 】 株式会社大円建設