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完成への茶筅髷【by:SUGI】

2019.08.04

こんにちは。杉です。

何をしに行っているかは本文後半で。

まずは前回ブログ(7月7日記事)の続編。

 

リノベ現場は床・壁の木工事、配管の圧力検査、

そして照明・配線工事などどんどんと進行していきます。

その中で今回の見所の1つが、よくあるリビング横の和室。

マンションでは戸建と違い

本格的な床の間を設えた和室は見るのも珍しく、

床の間や鴨居が省略された和室であっても

マンションリノベの場合、インテリアスタイルや

コンセプトにもよりますが、リビングと一体化し

LDKを広く使えるようにしたり、リビングの一部として

間仕切れるようにしたりと洋室化するケースがほとんど。

しかし今回は

・この一室でしか出来ない事は何か

・この部屋が持つ特性を最大限引き出すための閃きを信じる

・日本文化の再興の契機に

・アートとリノベーション造形美の融合を求める

・和室としての魅力を再考

・上記の全てが融合したこの一室の魅力を海外へ発信したい

 

と欲張りにも、たわわに実った野望を腰袋に詰め込み「和室」として活用することに。

現場の進捗に合わせ、とある衣装の手配や

冒頭写真のヘアーメイクセット、

家具、照明インテリアコーディネートの準備を進めます。

 

竣工と竣工撮影のために様々な煌きが1点へと集まり、

輝かしい光となり完成しました

まずはこだわりを詰め込んだ生まれ変わった圧巻の和室をご覧ください。

かつては一部の者にのみ見ることが許されていた豪華絢爛な天守閣のように。

絵師を呼び描かせた襖絵や屏風絵が現代に蘇ったかのような繊細な美しさ。

日本画という岩絵具が解き放つ煌めきと艶やかさ。

 

諸外国でも壁画は一部の貴族・皇族たちが私的に楽しんでいたものでした。

それが月々無理のない住宅ローン支払いで自宅に手に入れられるものとなり、

住居という空間内で共存し毎日見られる贅の極みを現代に落とし込みました。 

それもこれも国宝の現状模写プロジェクトへの

クラウドファンディングを通して出会った

東京藝術大学大学院で日本画を専攻したアーティスト達との出会い、

そして我々のプロジェクトを形にするための現代のスキャニング技術、

印刷技術、施工技術、タイミングなど全てが結集して出来た

奇跡のプロジェクト。

作品の生みの親であるアーティストを現地へお招きし

サインと落款の儀式、そして記念撮影も行いました。

「世界初 一壁面につき一絵画限定で

描き下ろしの7原画付、壁面&天井面に囲まれた

和室のある、100平米超バルコニーに囲まれた邸宅」

(毎度のことながらまぁなんと長い)は言うなれば

空間自体が芸術作品そのものですから

二度と同じものが出来無い僥倖に巡り合えた

リノベーション建築作品とも言えます。

客人をお招きした際の客間として。

茶室として。毎朝毎晩、至福の時を独り占めする寝室として。

特別な1室をどう使うのも手に入れたオーナー様の自由。

その素敵なオーナー様に出会うための竣工と竣工撮影を

先日終えいよいよ当作品が世の中へデビューしたのです!

 

おっと!!出し過ぎました!

この格好の訳と残りのフォトはまた後日。

私たちのリノベーションや日本文化に対する

想いと共に改めてUPします。

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