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作り手物語~移住とリノベーション~【by:一美】

2022.09.01

先日、新聞を読んでいるとこんな見出しが躍っていました。(2022年8月30日付 日本経済新聞 九州経済39面記事)
「九州で初。マンション平均5000万円超」

内容は福岡市内で1月~6月に販売された新築マンションの平均価格が九州で初めて5000万円を超えたというのです。その主要な舞台は、天神、博多を中心に浄水、薬院などの地下鉄延線予定の都市部の分譲マンションです。

購入層は、関東圏の投資目的の他、実際に居住する顧客も目立ったといい、1戸当たりの平均面積は68.62平米。その平均価格が5000万円だから驚きです。

全員が「こんだけインフレなら仕方ないよね!ピース!」と言えないのがスタグフレーションなのでしょうが、ほぼ即売で、実際に取引されているのだから福岡市は好景気の様相です。
天神ビックバン、博多コネクティッドなどを背景に不動産価格の上昇、人口流入も政令指定都市でトップの福岡市は、キラキラの元気な街です。

一方、福岡市から新幹線で16分程の北九州市も負けてはいません。
一言でいうと「程よく田舎、程よく都会」で、物価は政令指定都市の中で低く抑えられており、おしゃれも遊びもグルメも、ビジネスも、等身大で楽しめる街です。
「子育てしやすい環境ランキング」では政令指定都市部門で11年連続で1位を獲得し、Iターン・Uターン者が増えているなど、子育て世帯も安心して暮らすことができます。

ここ数年、私たちオルドギアも県外から移住のお客様の住まいをお手伝いさせて頂く機会が多くなりました。
コロナ禍で働き方が多様化し、どこに住んでもよいと大手企業が発表する中、「地方暮らし」の選択肢はますます加速しそうです。

北九州市に縁もゆかりもないご家族が「北九州市に移住してよかった~」と生き生きとお話しをされるときは、何とも言えないあたたかな気持ちに包まれ、目頭が熱くなります。

地方都市に移住という大きな決断の中、「リノベーション」という暮らしが、相乗的に気持ちよく結びついている感じもします。
手前味噌ではありますが、私たちの創造するリノベ建築作品は、万人受けではない前衛的な建築作品です。裏を返せば、新築では実現できない魅力をたくさん内包しています。

リノベ相場が1平米あたり15万円~20万円が常識になりつつある今、68平米の5000万円の新築住宅より、80平米の3000万円の地方のリノベーション住宅の方にリアリティを持って頂けることはとても嬉しいことです。

北九州市の魅力が、リノベーションの魅力が、新たな暮らしの原動力を生んでいることに、移住を決断された皆さまを通して気づかされ、考えさせられている今日この頃です。

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