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作り手物語~公団住宅を考える~【by:一美】

2022.06.23

みなさんは「公団住宅」と聞くと何を最初に思い浮かべますか?

古臭い?お洒落じゃない?エレベーターがない?

販売された公団住宅の多くは、現在のURの前身である、住宅都市整備公団が分譲した住宅です。
郊外型の公団住宅は、広いゆとりのある敷地に5階建の低層階住宅が1棟、2棟...といったように、程よい間をとって建てられています。

敷地内には、公園やたっぷりの駐車場に集会場。
四季折々の樹木に囲まれ”暮らす”ことをきちんと考えられた場だなと感じます。
全てをコンクリートで埋めてしまえばいいわけありませんよね。

そして、買物や交通インフラなどの生活環境、教育環境が整っている場所に立地している場合が多く、不動産の資産性も安定しています。
みなさんのご想像の通り、公団は昭和50年代に建築されたものが多く、外観は塗壁で、5階建の低層住宅であればエレベーターの設置は義務づけられていません。

ここは理想が分かれるところですから、あえて私見は控えますが、いいね派のお客様からのご意見は、

「購入資金や管理費修繕金+駐車場の割安感がお財布に優しい」
「専有部分が広いのでゆとりの暮らしが出来る」
「防災面ですぐに避難できるから安心」
「様々な世代が住んでいるのがいい」
「階段は適度な運動になっていい」など。

う〜ん派のご意見では、

「エレベーターがないのは考えられない」
「高層階マンションに憧れる」
「同世代の家族が少ないからいや」
「年齢を重ねた時を考えると不安」などのお声をいただきます。

私見は控えるといいつつも、やっぱり少しだけ。

仮に、4、5階部分を検討する場合、まだ抱っこを必要とするお子様がいらっしゃるご家庭は、更に荷物を持って登り降りしなければなりません。これは普通に考えて結構キツイので、家族内で十分に検討が必要です。ここは小学生以上のお子様がいらっしゃる世帯に、是非いいね!を1票をお渡ししたいです。

仮に、1、2階部分を検討の場合は、全ての世帯にいいね!を渡します。

「住まい」は一生に一度の買い物ではありません。私たちオルドギアのリノベ建築作品を選んでいただくお客様は二次取得者が多いのも事実です。結婚、出産、入学、転勤、子供の独立など様々な場面で「住まい」を考えるポイントがあります。

私もアラフォーになりましが、独身時代に2LDKの中古マンションを購入し、今はそれを売って、私と同じ年の一戸建を愛情深くリノベして育てながら住んでいます。

こんな仕事だから、不動産の住替えを気楽に考えているところは正直否めませんが、多分私は今後も「住まい」を考えるタイミングになったら、また住み替えると思います。お恥ずかしながら貯金のできない私が出来ています。

こんな時代だからこそ、自分らしい、輝ける暮らしを見つけていだだきたいと年々強く感じます。ここで、オルドギアの建築作品を是非!と言いたいところですが、少し視野を広げると理想の暮らしの選択肢は広がります。

その1つのヒントとして、公団住宅のリノベーションも「ありかも」と考えていただければ嬉しいです。

※文中の「公団」は5階建のエレベーターのついていない分譲住宅のお話です。

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