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時代を越えて通う藝大【by:SUGI】

2020.06.04

こんにちは。杉です。

これまでの奇想天外フォトで既に

私の奇行に耐性を得た皆様も多いのではないかと思います。

これまでに写ってきたヴァイオリンは撮影小物ではなく

私物のヴァイオリンでして私自身、

一応5歳からヴァイオリンレッスンと

楽譜を読む基礎訓練のソルフェージュを習ってきました。

今も美しい音色を奏でられるのであれば誇らしげにもっと

本ブログ内でもアピールの機会があったのかもしれませんが

大人に混じってアンサンブルで演奏を軽々とこなしていた

12歳時点が技量のピークでその後、

演奏技術は下降の一途を辿ったと記憶しています。

その後父親の影響でTHE BEATLESやオールディーズMUSICにハマり

シャレこけてギターやシンセサイザーなど寄り道をし、

音楽以外にも車やバイクなど興味が逸れて

高校生の私に「音大」進学という選択肢は微塵も無く...。

 

ただし楽譜はスラスラと読めなくなっていても

厳しいレッスン中にヴァイオリン上に無数にこぼした

少年杉の涙は感性の泉となり

幼少期の音楽レッスンを通して得た感覚は

今の仕事に活かせていると思っています。

 

・・・・時を経て、毎年東京藝術大学に出入りしている私。

 

 

音楽学部ではなく芸術学部への出入りばかりですが

もちろん日本国内で最高峰の同学音楽学部であることは知っていますし

現学長の澤さんがヴァイオリニストということもあり、

そして若者育成プロジェクトで北九州にもお越しいただいて

いることもあり、勝手に気になっている存在の

「東京藝術大学 音楽学部」。

つい先日それがただ気になっているだけではない

ことに気づいたのです。

 

ある晩、何気なくTVをつけると“NHK教育テレビ”で

NHK交響楽団がサントリーホールで公演をしている映像が

流れていました。

 

「ん、、、、確か、、、、幼少期のレッスン中に母親がいつも

「博(祖父の弟)さんはN響にいたのよ」と言っていたけど、

このNHK交響楽団の中にいたのか!」

・・・・と調べていくうちに1977年当時の楽団メンバー

文献を偶然見つけました。

な、なんと!さらりと出身校に東京芸大の文字が。

私が生まれる前年に亡くなっており、会った事もないのに

時代を越えて東京藝術大学の門をくぐる私は勝手に

叔父さんに親しみと尊敬の念が湧き、私の父を通して

その息子 さんへ連絡を取った今日この頃です。

 

息子さん自身も博お父様の遺志を引継ぎ

オーストリア ザルツブルクへ音楽留学され

ザルツブルク楽団のヴァイオリンメンバーとして来日公演したり、

現在もヴァイオリンで教鞭を執るなど華々しい親子。

 

東京藝大卒でN響メンバーになった博さんや

モーツァルトの街ザルツブルクに音楽留学した息子さんの事実を

もう少し両親からきちんと耳をかっぽじって聞いておけばよかった・・・と

「ふ~ん。」と聞き流していた少年 杉を反省。

ただこれを機会に時間を見つけてレッスンを再開し、

来る「東京藝術大学 音楽学部」とのセッションに

備えたいと思っております。

東京藝術大学への出入りも必然だったのかと

いつもより長めの物思いに耽った夜でした。

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