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オリーブの古木 【by:SUGI】

2020.03.03

こんにちは。杉です。

今年1月にアーティスト本人による現地筆入れブログを書かせて頂き、

好評販売中の「幸せの実」。

 

前回ブログで書ききれなかった作品誕生秘話をご紹介。

舞台は北九州市小倉南区のJR下曽根駅や

駅直結の商業施設に隣接するディベロッパー分譲のマンション1室。

 

エリアや間取りからもファミリー層を想定し

そこで成長する家族を想像しながら、帰ってきた場所が

ほっこり落ち着く優しい空間デザインを目指しました。

 

リノベーション着工前にArtctuary作品を創り上げるうえで肝となる

コンセプトとストーリーを想像しながら、今回絵画を描き下ろしていただいた

アーティスト本人とハートとハートのキャッチボールを行ったのですが

 

「古木と漆喰がモチーフ」

「ヨーロッパ旧市街地のとある一部屋のようなイメージ」

この短文のやりとりだけで現地を見る前にイメージを膨らませ・・・

 

こんな素敵な2枚の絵画を描き下ろしてくださった

アーティストの感性に感服しきりです。

 

天井画のタイトルは「平和の木」。

オリーブに結び付けられているリボンには

いろんな国の名前やよく見ると「方舟」と「羽」も描かれており

旧約聖書に登場するオリーブ、鳩、枝など創造を膨らませ

世界平和への想いや壮大なスケールでこの絵を描きこんだ姿が目に浮かびます。

 

その平和を願う世界観を立体空間に表現したいと、穏やかさに包まれる空間を意識し

特に壁は自然素材の珪藻土を施すことで「呼吸する」ことを意識しました。

(・・・・・が、アーティスト本人の直筆サインと原画、Artctuary天井面が共存する

圧巻の空間は思わず「息をするのを忘れるほどの空間」に。。。。)

 

 

こんなに想いの詰まった空間で、ふとダイニングチェアに座って

天井画や壁画を見て過ごしていると、当初思い描いたような

ヨーロッパ旧市街地の静かな一部屋にいるかのような錯覚に陥ります。

 

また壁画「生命の木」には、世界のあいさつが細かく描かれており 

オリーブの古木の枝が広がる様子は道路地図のようにも見え、

壁を眺めているだけで時空を超えて世界旅行をしている気分に。

 

アーティストご本人の芸術の髄でもある「具象画」を連想させる

圧巻の書き込み量に引き込まれてしまいます。

もちろん機能性を考慮して刷新された建材や設備機器、

そしてリビングの呼吸する塗り壁や間接照明によって誕生した

柔らかく創造的な空間は新築を凌駕するこの室内だけが持つ特別な魅力を備えています。

 

もはや「商品」とは呼べない、世界に1邸だけの

この家のためだけの作家の想いが詰まった「作品」です。

ここで改めてアーティストご本人が

本作品のためだけに創造したPrologueをご紹介。

 

「平和の木 平和の実

かつてノアの方舟に 希望を届けたはじまりの木

生命の木 生命の実

遠く離れたこの地にも 力強く根付いてくれた 大地をつなぐ太陽の木

銀の葉っぱをきらめかせ 可憐な花を纏い舞う 笑顔が似合うと思う

あなたがつくるこの木陰は

いま 私の掌いっぱいにあふれる 色とりどりの幸せの実」

文:画家 沼田愛実

アーティストの熱い想い、空間デザイン、

施工、機能、居心地、、、その全てを是非現地で体感してみてください。

 

 

(※Special thanks)

■画家   

沼田 愛実 / Manami  Numata

【題名】「生命の木」

【画材】紙/水彩/色鉛筆

 

【題名】「平和の木」​

【画材】紙/水彩/色鉛筆

 

【経歴】

1993年生まれ

2015年 

日本イラストレーター協会第1回児童・学生イラストコンテスト学生の部 優秀賞

2016年 

第84回独立展 新人賞

東京学芸大学教育学部中等教育教員養成課程美術専攻 卒業

2018年 

第39回三菱商事アート・ゲート・プログラム 入選 

第53回昭和会展 入選

三越×芸大 夏の芸術祭2018 出展

第72回女流画家協会展 女流画家協会賞 

第20回記念雪梁舎フィレンツェ賞展 フィレンツェ大賞

守谷育英会第26回修学奨励金 奨励賞

2019年 

東京芸術大学修了作品展 帝京大学買い上げ賞

東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻・油画 修了

 

■施工:パナソニックリビング九州株式会社

■特殊印刷:グランド印刷株式会社

■photo:uruphoto

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