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国宝「信貴山縁起絵巻」現状模写事業 完成披露会へ【by:SUGI】

2020.02.01

こんにちは。杉です。

2017年に東京藝術大学クラウドファンディング プロジェクトでご縁をいただいてから

昨年、そして今回で2回目となる国宝「信貴山縁起絵巻」現状模写事業の完成披露会が

東京都台東区上野公園にある東京藝術大学で催されるとの招待が届いていましたので

代表と二人で日帰り弾丸視察に行ってきました。

私が稚拙な説明で多くを語るよりも

この素晴らしい事業概要をまずはご覧ください。

・・・とにかく凄いプロジェクトです。

これまでの「源氏物語絵巻」、「伴大納言絵巻」、そして

今回の「信貴山縁起絵巻」の国宝三大絵巻の模写が完成することで

国外でも展示公開が可能になるという、もう国家プロジェクトのような

(国宝だから当たり前と言えばそうなのですが)このプロジェクトに

賛同し、完成披露の場にいられるだけでスペシャルな機会です。

昨年の完成披露会の際にプロジェクトに参加した学生の生の声を聞きましたが、

国宝の現状模写というとてつもないビッグプロジェクトとは言え

奈良国立博物館へ年に2回特別観覧へ行く時も夜行バスを利用したり、

1日にどれだけ作業しても500円玉大ほどしか進まない緻密な研究制作のために

アルバイトが出来なかったりと余裕という言葉が微塵も無い予算や作業環境に、

ある意味衝撃を受けたのを鮮明に覚えています。

 

しかし苦難を乗り越え完成した模写は

国宝と寸分違わぬ約1000年前の絵巻を再現した

世界に誇るクオリティとの事でしたし、何より

全身全霊で取り組んだ学生達のハツラツとした表情が

プロジェクトの成功を物語り、彼らの卒業制作した作品からは

力・夢・希望などバワーがこれでもかというくらい溢れ出ていました。

(今回の完成披露前に既にArtctuary作品でコラボ済みの

アーティスト佐藤佑氏ともアイドルばりに握手撮影)

 

2028年まで11年間続く壮大なプロジェクト。

私どもOLDGEARはArtctuaryというリノベーション建築作品を通して

少しでも多くの方へArtの魅力を発信し、知ってもらう機会を創出し

ここ福岡・北九州からこのプロジェクトを微力ながら応援していきます。

 

完成披露のあとには今回の現状模写事業の完成を祝し、今回のプロジェクト指導教員である

東京藝術大学大学院 美術研究科 日本画第三研究室 手塚教授、吉村教授のもとを表敬訪問。

大変お忙しい中、貴重な時間を作って頂きお話する中で

改めて日本の誇る「日本画」の素晴らしさ、繊細さ、そして

芸術の奥深さに触れることができた1日となりました。

 

 

 

帰路の機内ではその日の出来事がフラッシュバックして

新たな1ページの幕開けについ涙腺が緩くなりました。

改めて私共がこれまでに企画・販売してきたリノベーション建築作品や

コラボしたアーティストの皆様の凄さを実感。

改めてこの境遇に感謝。。。

 

 

今後のエンジン添加剤が心に注がれ、熱くなった私を

急いじゃダメよ♡ と言わんばかりに

北九州空港駐車場の出庫ゲートが駐車券挿入を何度も拒み

窓全開の車内を北風さんが冷やしてくれ

無事に家まで帰りつき充実の1日を終えたのでした。

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