福岡県北九州市八幡西区の「JR黒崎駅」近くにある
江戸時代に長崎から小倉まで繋ぐ長崎街道。
この長崎街道を通って人や物、食べ物や献上品などが運ばれ、「文化」が伝えられた道だったのでしょう。
その中にも今回使用した豊前小倉藩の小倉の特産物の織物「小倉織り」も運ばれていたに違いありません。
その長崎街道「曲里の松並木」沿いにあるオークランド岸の浦。
近隣を散策すると、「古事記」に登場する「岡田宮」や400年の歴史がある「黒崎祇園山笠」等
長崎街道黒崎宿として栄えた歴史がある。
今回はその「歴史」と「復活」をテーマに、一旦途絶えていた「小倉織」が「築城則子先生」により復活し
あらたな価値の創造で「小倉縞縞」として新たな小倉織ブランドとして現代に蘇ったように、
リノベーションで「北九州の復活を」との思いも込めデザイナーの「bi-Art」木村氏と打ち合わせをし、
「北九州の小倉織(小倉縞縞)」を取り入れる事を決め
昔を今に再現しかつ新しいものを生み出す事にした。
小倉織りを使うにあたり、小倉縞縞の織機を導入されるとのことでしたので
小倉織物製造株式会社の代表「築城弥央さん」にお願いして
小倉北区の街中にある工場を視察させて頂きました。
街道である松の並木道を間接照明を使い表現し、
間接照明の庇、窓ガラスを当時は宿場町もあったとされる雰囲気を各部屋で現代風に表現。
着工前は「小倉織」を壁紙の代わりにする予定でしたが「不燃性」の問題で断念。
又、間取りを決定し解体作業に入ると出来ない事が出てきて全く間取りを再変更。
水回りの位置を大幅に変える事になり現在の間取りに!
「小倉織」はファブリックパネルとして採用し、
平面ではなく立体で作成し照明と組み合わせてデザイン変更。
今回はリノベーション作品に溶け込む様に、衣装も小倉織(小倉縞縞)で作成し、
素晴らしい作品を創り上げる事が出来ました。
歴史と調和し時を超えて現代に復活した空間をお楽しみ下さい。