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海峡スイートルーム【by:Suggie】

2025.03.27

こんにちは。Suggieです。

福岡県北九州市門司港エリアに所在する2025年4月に完成予定のリノベーションプロジェクトについてご紹介。

上記スケルトン写真は解体後の様子。

給排水管の更新や断熱材、床下地や壁下地も新規にやりかえ、さらに魅力を付加するためのビッグプロジェクトです。

それは築後30年を超えた約65㎡のマンション1室でも、幾多の歴史の舞台となってきた関門海峡を望むロケーションという最大の魅力があるからです。

OLDGEARならではの更なる魅力をプラスするために現場は進んでいます。

自分の庭のように海峡を行き交う大型船舶や釣り人の釣果を毎日見ながら散歩できる、まさに五感で楽しめる海峡に面するランドスケープが最大の魅力です。

そんな海峡側の魅力をダイニングキッチンで享受することができなかった既存間取りを見直すと同時に、この海峡に面する魅力を最大限に空間に取り込めるようにプランニングしました。

海峡側からの夕陽が射し込む現場は既に美しく、今後間取り変更や床下地、壁下地なども新規で作り込み給排水経路や設備機器ももちろん新規なのでどんな完成形になるか本当に楽しみです。

さらに今回はリゾートホテルのスイートルームのような、落ちつきと柔らかな質感を出すために壁は全て塗り仕上げ、床や框キッチンなど無垢材をふんだんに使う仕様としています。

OLDGEARの現場のこだわりを少しだけご紹介。

本現場の棟梁は、大変厳しい親方と新築ディベロッパーの無理難題に20年以上鍛えられて育った床大工ということもあり、技術の髄が詰まった反面、大変厳しいこだわりを持った方です。

 

現場の整理整頓はもちろん、道具に対する敬意が半端ない方です。

次の日の仕事の準備、帰宅後のストレッチから食生活まで徹底されている方です。

私が現場に寄ったときには、次の日の為の床無垢材が切り分けられていましたが、海峡沿いであることや季節を考慮して、床材を何日前に梱包から開けて呼吸をさせておくとか、

無垢床の貼り隙間をmm単位で調整しながら貼り分けて消し込んでいくという技術と経験が詰まっています。

「蓋をしてしまえば見えない床下部分だからこそ当たり前のこと」と口癖のように棟梁はいつも言っていますが、ひと工程ごとに掃除機を細かくかけたり、壁配置や建具配置、冷蔵庫配置やベッド配置を計算して下地や部材を補強したり。

コンクリートスラブに不陸(床が平滑ではなく高低差がある)がある箇所には細かく切込みを入れて、ボンドの種類も変えて何十年も先の床鳴りを未然に防いだり。。。。
下地材のビスを打つピッチの間隔や床鳴り防止の隙間などは全て計算された細かな配慮と匠の技があり、道具や材料の並び方も含めて現場に美しさが宿っています。

これら匠の技術と経験が詰まったこだわりは、東京藝術大学大学院コラボの絵画と同じく後世へ残していくべきOLDGEAR の財産だと私は自負しています。

1泊何十万円の高級ホテルやリゾートに特化したシェアハウスや民泊も良いところはたくさんありますが、それらでは使用されることが少ない特別な無垢材や塗り材、オーダー家具、オーダー建具などが設られた至極のリノベーションならではの良さが詰まった空間に仕上がる予定です。

海峡を散歩コースに抱える贅沢な自宅としても。いつでも気兼ねなく訪れる事ができる二拠点生活の別宅としても。

総合病院も近いので激務やオペの合間に立ち寄れるとびっきりのプライベートリゾートにも。

貴方を癒す特別な空間の完成まであと少し。ご期待ください。

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