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2025年【by:Suggie】

2025.01.27

あっという間に過ぎ去った2024年を思い返す間も無く、2025年1月が既に終わろうとしているSuggieです。

皆様はどんな年末年始をお過ごしでしょうか。

羽田空港航空機事故や能登地震の記憶が新しい2024年の年始に比べると、私は幾分気持ち的に穏やかに感じた1月でしたが年始早々マスメディアやSNS上を賑わすネガティブなニュースにはウンザリします。コンプライアンスだの他人の揚げ足取りに見えてしまうような報道が目立ち、真実や本質はどこにあるのかわからず、また人々の許容が無くなってきたなと感じる中で、未来を向いてイノベーションや技術革新、偉業を成し遂げるための鍛錬や日々の努力を続けている人はいるはずですので、それらがフィーチャーされポジティブで嬉しいビッグニュースが世の中を席巻する2025年になって欲しいです。

 

私は2024年末に嬉しいことがあったのでそのご報告を少しだけ。

私たちOLDGEARに多大な感性の刺激と影響を与えてくださっている東京藝術大学大学院日本画研究室の皆様。

いつも仲良くさせて頂いているスーパーアーティスト4名が年末にプライベートで北九州に観光に来てくださいました。

(上の写真は弊社へ立ち寄っていただいた際のひとコマ)

これは当事者である私の「良く見え〜る眼鏡」の影響もあるかもしれませんが、東京藝術大学大学院日本画研究室の4名(しかも全員が博士課程を修了され、国宝絵巻の模写を経験され、院展入選というスペシャルな日本画界の至宝)が北九州に来てくださるなんて、ビッグすぎる!!出来事なのです。

 

TV中継とかドキュメンタリー密着の無いお忍び訪問でしたが、院展入選作品の日本画原画が北九州市内のリノベーション建築内に20点存在する今、そして今後も増え続けることを考えると、もの凄い歴史の通過点にいるのではと思わざるをえない興奮気味の私です。

(数年かけてのドキュメント密着取材今からお待ちしています!)

4名全員が初めての北九州ということで北九州市民を代表して「1日北九州観光案内大使」を勝手に拝命して、観光地や美味しいものを限られた時間の中でご案内しました。

初日は歴史の詰まった関門海峡&門司港エリアへ。和布刈神社で潮流や対岸本州との間を通る船を見たり、人道トンネルを歩いたり、関門橋、門司港駅舎やレトロエリアの建築物など街ブラも行いながら瓦そばを味わったり。

 

その後平尾台へ行き鍾乳洞でのプチアドベンチャーを体感していただき、

翌日には弊社オフィスへお越しいただきOLDGEAR メンバーと意見交換会。(スーパーアーティストをお出迎えするレッドカーペットの無い書類に埋もれたラボオフィスで大変失礼いたしました!)

またリノベ建築作品内で実際に院展入選作品とArtctuary Wallpaperが融合する姿を見ていただきました。

我々のプロデュースするリノベーション建築作品内で、自分が描きおろした原画と作家本人が再開するという映画の1ページのような光景、そして研究室の皆さんで原画を見合う光景はマニア垂涎のひと時。

昼に食べた田舎庵の鰻の味を忘れるほど至福の、忘れられない推し活(?)のように舞い上がった時間となりました。

私たちOLDGEAR 創業の地である北九州は人口減少や高齢化の影響で東京や大阪、福岡のような華やかさや経済規模はありません。しかしながらものづくりを支えてきた市民の土壌、気質、風土、歴史は決して他の地域には無い良い部分があると確信しています。この北九州から世界へ日本の伝統技法やこだわりを発信するにはもってこいの環境です。

タイミング良く先日より販売開始されたリノベーションマンションの中でも日本画家の先生がたの筆遣いを感じられます。

教授の作品原画はさすがにありませんが、東京藝術大学大学院日本画研究室教授:吉村誠司先生の院展出品作品「白秋」よりパターン化されたArtctuary Patterns Wallpaper 「白秋」がある空間内に師弟関係である岩谷晃太先生の院展入選作品原画「線の行方」が師匠の胸を借りるかのように玄関に設らえられ、原画内の線とリノベ建築内の線が張り詰め凛とした空気感が流れています。

また同じく東京藝術大学大学院日本画研究室准教授:髙島圭史先生のArtctuary Patterns Wallpaper「旅に出た庭師」があるリノベ建築作品では庭師が訪れた深緑の森を着想した空間デザイン。

日本古来伝統技法を正統に受け継ぐ研究室の先生方の作品がこうして北九州市内のリノベーション建築作品と少しずつ融合しています。

私たちが続けてきた産学連携プロジェクトや建築家コラボの出会いを通して、今のアカデミックな学びと出会いに繋がっていると思いますし、日本を代表する日本画家の皆さまが北九州に来たことはOLDGEAR にとって、北九州市にとっても明るい未来に繋がる出来事だとも確信しています。

どう昇華させるか、どう発信し続けるかは私たち次第。未来の北九州市のために、日本のために、2025年も不断の努力とアイデアで実りある一年にしたいと思います。

今年も引き続きOLDGEAR を宜しくお願いいたします。

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