スタッフブログStaff Blog

「処分して下さい」から「宝物」に【by:TAKADA】

2024.11.01

お引越しで「新しいのを買ったので捨てて下さい」と処分の依頼を受けた無垢のダイニングセット。

捨てて燃やせば「ゴミ」ですが、細かくパネルに加工して「パネル」として使えば「香り」や「肌ざわり」のいい建築資材になる。

「費用」と「手間」はかかるが、ビニールやインク等の石油でできた化工品ではできない「本物質感」が出る。

時間をかけて育った無垢材は使えば使うだけ「味」が出る素材になる。

私にとっては「宝物」になった。

小倉南区企救丘のマンションリノベで壁面のデザインパネル(杉・浮造り)として施工して頂きました。
(加工及び施工・大円建設)

あえて塗装はせずに「素材のまま」で施工。
無垢材は表面塗装加工してないと日当たりや子供が手で触って色が変わっていく。

浮造りなので触った感覚も子供にとってはいい経験になるのと、色がついてきて経年の変化を楽しんでもらう。

現在は「作りたてで奇麗なので若い感じ」がする無垢のアートパネルですが、時間がたつにつれ落ち着きのある風合いが出てくる。
20年後も「奇麗にリノベ」をして壊して新しくするのではなく、「やっとここまでなった」と思えるリノベーションを目指した。

SDGsの「12・つくる責任・使う責任」や「11・住み続けられるまちづくり」「13・気候変動に具体的な対策を」考え、汚れたら捨てて替えるのではなく「使い続けられる作品」を創造し、ゴミとして燃やしてCO2を出すのではなく再生して「CO2削減」になればと願う。

「使えば使うほど味が出る」を目指し、将来の子供たちが物を大切に使う心豊かな生活ができる様デザインした。

  • Facebookでシェア
  • LINEで送る