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金木犀の思い出 【by:YOKO】

2024.10.15

こんにちは。YOKOです。


朝晩すっかり涼しくなって、気持ちの良い季節になりました。
朝窓を開けると、ご近所の金木犀の香りがふわ~っと風にのって入ってきます。

「ああ、今年もこの季節になったんだな。」

香りは思い出を呼び起こすと言われていますが、私にとってこの香りは
12年前を思い出させてくれます。

進学のため田舎から北九州に越してきた私は、とにかく都会にあこがれていて
おしゃれな街の中に住みたいと思っていました。


就職してからもとにかく街中!交通の便が良い所!と思ってたので、小倉駅に近い
狭い賃貸のお部屋にすんでいました。


脱衣所のないユニットバス、1口コンロのキッチン、今思えば生活しにくい環境でしたが、
当時の私にとってそこは好きなものだけに囲まれた”私の城”。
なにより都会に住んでいる喜びがありました。

 

それから長い年月が流れ、生活環境が変わり引越しをすることになります。

その当時住んでいた場所もモノレール沿線、駅まで1分という超便利なところでしたので、
最初はそれを基準に物件を見てまわっていました。しかし、広さや金額、築年数、生活環境など当初考えていた条件に合う物件はなかなか見つかりません。
だんだんと探すエリアが広くなっていきます。何件も何件も見て回るうち、何が正解なのかわからなくなってきました。
どこで妥協するのか、妥協せずに探し続けるのか・・・

そんなある日、たまたまあるオープンハウスの広告が目に留まりました。
住所を見てみると希望していたエリアには近いのですが、ずっと山手のほうに
あがったところ。
今までなら不便と思って選ばないようなところ。

でも何故かこの時は直感で「ここ見に行ってみよう!」と思ったのです。

物件までは坂道で(まあまあ傾斜あり)道幅が狭く、車がすれ違うのもぎりぎり。
直線では上がれず、ぐるっとまわらないといけない場所。
でもその先には小倉の街が一望できる、すてきな風景が待っていました。

物件自体は築年数がかなり古く床も壁も昭和のままでしたが、この土地には未来の生活イメージがありました。

「ここだ!」

まあまあ不便だし、大雨や雪の日はちょっと心配になる土地です。
夏の西日もかなりきつい。自然=虫もいる。
でも、何か運命みたいな物を感じたのでしょう。ほぼ即決で購入を決めました。
ある程度リノベーションをして中を住みやすくして、
12年前のちょうど今頃、引越しをしました。

引越しの日のベランダから見た夕日、そして翌日の朝の金木犀の香り。
「なんて贅沢なんだ!」と思ったのを覚えています。
街中では味わえない良さがここにある。
ここに決めて良かった。
季節ごとにそう思える場所です。

そして金木犀の香りがしてきたら、あの当時の記憶を思い出し懐かしくなるのです。

 

家を買う為には、入念な準備をしていろいろ比較検討をして、失敗ないようにしなきゃ!
と思っていましたが、ネガティブな部分を挙げてもキリがない。
多少の不便は工夫でどうにかなります。


もし今何かを探しているのなら、一度視点を変えて見てみると意外と探しているものが見つかるかもしれません。

そして一つしかないそれに運命を感じたら、早いご決断をされることをおすすめします。

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