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地道な活動。使命と誇り【by:一美】

2024.10.12

昨日、ノーベル平和賞が日本原水爆被害者団体協会に授与すると発表されました。「核兵器」「戦争」。適切な言葉が見つかりませんが、日本国民は、深くDNAに刻まれた喪失感を持っていると、私は感じることがあります。

3歳の時に被爆された協会理事長の箕牧智之さんの「恒久平和を世界に訴えていきたい」という言葉の前では、誰もが気楽にうなずけない気迫を感じます。私の住む小倉は原爆投下候補でした。8月9日視界不良のためアメリカ軍機はそのまま長崎へ向かいました。

広島平和公園、長崎平和公園、鎮魂の祈りに包まれたその場所は、私たち日本人にとってやはり重要な場所で、ただただゆっくりと凪のように歩み続ければならない、そんな気持ちにさせられたことを思いだしました。

日本原水爆被害者団体協会の歩み続けなければならない地道で継続的な活動は、恒久平和の使命を背負った気概のはずです。もしかしたら、今回の受賞も箕牧理事長も「まさか」と思われているかもしれません。ただただ、地道で継続的な活動がいかほどに難しいか。

2006年、同じくノーベル平和賞を受賞したバングラディシュのグラミン銀行があります。グラミン銀行は、貧困に苦しむ人々に無担保で小口の資金を融資する「マイクロクレジット」と呼ばれる制度を考案しました。当時私は、25歳だったのですが、分からないなりに深い感銘を受けました。

それから4年後の2010年、現オルドギアのメンバーと手を取り合い、グラミン銀行の活動をヒントに「NPO法人ひまわり暮らしの基金」を発足しました(OLDGEAR発足が2016年ですから、随分前ですね)。私も、創立メンバーとして参画し、大変ありがたいことに14年間、地道に活動ができています。活動内容は長くなりますので割愛させて頂きますが、もしご興味がある方は個別に。

そしてこの活動が私たちオルドギアにとって、今でも重要な意味を持ち続けています。実はこのNPOの活動は、ほとんどブログで書いたことがなかったのですが、この度の日本被団協のノーベル平和賞受賞を知って、恐れ多くも、私たちにも深く根付く信念を改めて誇りに思いました。

秋晴れの空。恒久平和を願い、私もここに小さく報告させてください。

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