こんにちは。
NISHIYAMAです。
皆さんは、美術館や博物館に行ったときに、なんとなく「癒された~」なんて感じたことはありませんか?
私も芸術のことはよくわからないのですが、作品を鑑賞しながら「きれいだな~」とか「すごいな~」とか、はたまた「これは???」とか、いろいろな気持ちになりながら作品を鑑賞し、美術館を後にしていました。
そしてなぜか、来た時よりもなんとなくすっきりした気持ちになったように感じていました。
「なんとなく・・・。」
ある日の朝、NHKで「博物館浴」という研究があるというニュースが。
美術館や博物館の展示品を鑑賞することでリラックス効果が期待されるというのです。
私が一番興味深かったのは、それを数値化して研究をされているということ。
鑑賞前と鑑賞後では「怒り」「抑うつ」「緊張」「疲労」等ネガティブな状況を示すの数値が下がりポジティブな「活気」の数値は上昇するとのことでした。
研究をされているのは、九州産業大学 地域共創学部地域づくり学科 緒方泉教授。
9月某日、九州産業大学で緒方教授の公開講座が開かれると聞き、早速当社スタッフ4名で参加させて頂きました。
10時から12時の2時間の公開講座と聞き2時間の講座に集中できるだろうか?もしかしてスヤスヤ・・・なんてなったら!!と若干の不安を抱えながら、教室へ。
受講生21人、まずは実証実験に参加
美術鑑賞前に血圧、脈拍、35項目の心理状態を測定、2班に分けて大学内の美術館へ
当日は【牛島智子・「ホクソ笑む葉緑素」】を鑑賞、「ムムム???」と思いながら約20分美術鑑賞をした後、再度血圧、脈拍、心理状態の再測定を行いました。
私の場合、血圧・脈拍に変化はなかったように思いますが、心理テストによる心理状態がなんとなく前向きな回答になっていたようにも思えます。
緒方教授によると
日本には1300あまりの博物館があるのだとか、これは博物館法で指定される登録博物館と指定施設の数で、それ以外のものも含めるとなんと5700もの博物館があるのだそうで、こんなに多様な博物館がある国は世界でも珍しいのだそうです。
しかし、皆様、年に何回、博物館や美術館などに足を運んでいるでしょうか?
年に1~2回もしくはほとんど行かない方も多くいらっしゃると思います。
私もそうでした。
「美術館に行くならゆっくり時間がある時でないと鑑賞できないよね~」
なんて思って、結局行かずじまい・・・。
でも違ったんです。
緒方教授のお話によると、今までの実証実験では、20分ほどの鑑賞で充分にリラックス効果を得ることができるという数値上の結果が出たのだそうです。
今回は、皆、黙って静かに鑑賞しましたが、お互い話しながら鑑賞するとさらに良い結果の数値になったとのことでした。
海外ではすでに美術鑑賞によるリラックス効果の研究がかなり進んでいるそうで、
カナダでは博物館を処方箋として記載するプログラムがあったり、
イギリスでの研究では14年間の追跡調査の結果、死亡率が有意に低いことが判明、昼休みにアートギャラリーを訪れることでストレスが減少することを確認できた等の結果が報告されているそうです。
私達OLDGEARでは、
「生活にアートを!」を合言葉に、各作品に東京芸術大学大学院の皆様の日本画や油絵・水彩画などを取り入れています。
毎日の生活の中で原画に触れることで、きっと、知らない間に癒されていることでしょう。
そして、これを数値で見える化できないか?
現在、当社スタッフが緒方教授とお話をさせて頂き、検討を重ねているところです。
いつか、皆様の「なんとなく・・・」が解明されることでしょう。
現在、公開中の作品で日本画をご覧いただけます。
ぜひ、「なんとなく・・・」を感じにお越しください。