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インプット、アウトプット【by:SUGI】

2024.02.12

こんにちは。杉です。

先月末に毎年恒例となっている東京藝術大学の卒展へ足を運びました。

OLDGEARスタッフが総出で訪れる社員旅行のような定例イベントとなっていますが、こんなに感性を刺激される展示会に毎年参加できる境遇に本当に感謝です。

訪れたメインの目的は、我々と東京藝術大学の出会いでもある「国宝現状模写事業」の解説会に参加するためです。

2017年から11年に亘って脈々と先輩方から後輩たちへ受け継がれている国宝「信貴山縁起絵巻」の模写事業。

これまでに終えている「源氏物語絵巻」「伴大納言絵巻」と合わせて国宝3大絵巻とされている超絶貴重な絵巻。

文化財保護法によって国宝は年間公開日数や公開の条件が厳しく制約されているため、原本はもちろん、絵巻の詳細をまじまじと見ることができる機会はそうありません。

毎年4場面ずつしか出来上がらないのですがこの解説会に参加する最大の魅力は、間近に国宝と寸分違わぬ模写絵巻を見る事ができ、作家ご本人の直接解説が聞け、生質問が出来ること。

大学研究室の教授や助手の皆様も総出でお越しになるので、日頃聞けないような製作過程や現場の苦労を直接聞くことができます。

今回も改めて作品を間近に見て思いましたが、絵巻の傷みやシワ、擦れやシミまで再現する「現状模写」をやり遂げる精神力は凡人が知り得ない、想像を絶する境地だと思います。

 

約900年の間でできたシワや色褪せの一つ一つは全て針先のように細い筆で点描で描かれたもの。1日中作業しても500円玉大しか進まないそうです。言葉も出ません。

更にはその国宝模写事業で鍛錬し磨き上げられた技術をぶつけた、卒業制作作品の生解説もついてきます。

以前のブログでもお伝えしましたが、国宝模写事業は紛れもなく日本国の財産となる事業ですし、それを先輩方から受け継ぎ継続し続ける日本画壇の偉才が集まったこの研究室と現在進行形で関われることは奇跡だと思います。

我々OLDGEARはリノベーション建築作品を通して一人でも多くのお客様へこの魅力を微力ながら伝えていき、その魅力と価値に感化された新たな才能が日本をより明るく豊かにしていくと信じています。

 

ここからは余談になりますが、卒業制作展の翌日に40周年を迎えた夢の国へ久しぶりに行ってきました。

仕事柄なのかはわかりませんが、自然と見てしまうのは収まり関係。どうやって作ったんだろうとか素材は何かとか気になってしまいます。ヴォールトに合わせた空調とか日常の給排水設備を極力見せない「夢の国」づくりはやっぱりすごい。

エレベーターのボタンと合わせた特注壁紙とか、ただただ裏方の現場の方の苦労を想像してしまいました。

↑上の2つはまだしも、下の2つはボタンどこにあるか最初わからず(笑)

特徴的な壁紙のインパクトを存分に味わい、今回の訪問で沢山のインプットもあったので今度はこれをアウトプットする番。

改めて正式アナウンスしますが、OLDGEARがプロデュースする「Artctuary® Wallpaper」が間もなく販売開始となります。

今月末からバタ狂うほど忙しくなりそうですが、一人でも多くの共感者がそこでスタートする豊かな暮らしを想像するとワクワクが止まりません!!

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