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研鑽の先に【by:SUGI】

2023.12.22

こんにちは。杉です。

先日、年に一度のリノベーション・オブ・ザ・イヤー2023の最終ノミネート作品授賞式へ足を運びました。

毎年この季節は会場となる東京大学本郷キャンパスの銀杏並木がとても綺麗で、リノベーション・オブ・ザ・イヤー会場のレッドカーペットを歩く前のイエローカーペットが個人的には大好きです。キャンパス内の歴史的建造物がまた美しく、いつも経年変化の虜です。

さて肝心のリノベーション・オブ・ザ・イヤー2023授賞式ですが、皆さまも知っている超大手企業から地元で技術力を売りにしている地場企業まで全国津々浦々から様々な会社がノミネート、そして頂点を目指して会場に集まっていました。

今年はWeb投票を呼び掛けた「いいね!」の総数が過去最高の9万超え。年々SNSを中心に情報戦の様相を呈しています。

弊社からは2作品が最終審査ノミネートしていましたが、今年は残念ながら受賞を逃しました。

同じ福岡県勢からはtamtamdesignの田村さんが審査員特別賞を受賞され、壇上での様子を目の当たりにしながら我々も来年の再挑戦を誓ってきたところです。

さて今回の本題はここから。(長文失礼します。)

リノベーション・オブ・ザ・イヤー授賞式の前に東京藝術大学大学院 日本画研究室を訪問し様々な打ち合わせとディスカッションを行なってきました。

2017年にクラウドファンディングでご縁を頂いてから何度も訪れている研究室ではありますが、訪れる度に新鮮な気持ちでそしてこの場所へ来られる感謝を胸に訪問しています。

現在研究室に在籍されている先生がたはもちろん、過去の先輩方や現在学外に出られてご活躍中の先生方も含め日本画壇の宝とも言えるこの研究室は、紛れもなく日本が世界へ今こそ誇るべき宝だと私は思っています。

と同時にこれを自分たちだけではなくリノベーション建築作品を通して一人でも多くのお客様へ伝えていき次世代の日本を担う人たちへこの魅力と価値、存在を伝えていくと強く心に決めています。

 

打合せの翌日、東京駅構内で日本画研究室教授の吉村誠司先生の絵画が使用された広告を見てきました。

デジタルサイネージになっている日本画は煌びやかで、クリスマス前の喧騒の東京駅構内で輝いて見えました。

私自身の備忘録も兼ねて改めて記しますが、我々がリノベーション建築作品と融合させている日本が世界に誇る芸術美は、繊細で卓越した技術、切磋琢磨して紡ぎ出される心の内の声、感性や美的感覚が備わっています。そしてこれらは世界のどんな舞台で勝負しても海外の方が真似できない固有のものがあると体感しています。

特に現在交流させていただいている日本画は画材である“岩絵具”の取り扱い自体が非常に難しく技術習得に時間がかかり、また鉱石を原料としているため画材自体の希少性もあります。

更に我々がリノベーション建築作品の中に装丁している40号の原画は院展入選作品。日本画研究室の皆さまが毎年春と秋の2度、技術と精神の全てを捧げて描かれており研鑽の場として挑戦されている院展は、そのほとんどが画廊などで出回らない(販売用に描かれていない)という二重にも三重にも大変貴重な作品です。

 

ここではまだ全てをお伝えできませんが、リノベーション建築作品と芸術の融合を更に昇華させたビッグプロジェクトが2024年に始動します。これは大袈裟ではなく北九州、福岡、日本が世界へアピールするべき後世へ残し伝えていくべきプロジェクトです。もちろん海外へも出ていき広報していく計画です。

私たちオルドギアは命懸けでこのプロジェクトを完遂させます。そしてこれはオルドギアだけが独り占めするのではなく住宅再生事業を礎に、店舗、施設、公共空間へと昇華させながら日本の美を世界発信していきます。

実際は今日も明日も目の前の事務処理、時には後ろ向きな仕事もありますが、天才画家の先生方も日々の研鑽があってこそとお聞きすると、我々も弱音を吐いているわけにはいきません。野望と夢は大きく来年が転機の1年となるよう一歩ずつ歩みを進めてまいります。

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