こんにちは、杉です。
先日日本経済新聞のマーケット欄にあった記事に共感したので少しご紹介させてください。
私はまだ行ったことがないのですが、世界幸福度ランキング、SDGs達成度ランキングともに1位の国フィンランド。
人口は約560万人ながら、IMF(国際通貨基金)の統計によると国民1人あたりの名目GDP(国内総生産)は5.4万ドルで日本の3.5万ドルを凌駕しながら夏休みを3~4週間とって自然と共存しながら経済成長とゆとりを両立させているという記事でした。
さらに記事の中で一番惹かれたのは、大使館上席商務官のラウラ・コピロウ女史による日々の生活にあっての優先度コメントです。
「住・食・衣」。
冬が長く家に閉じこもる時間が長いこともあって最もこだわるのは住まいだそうで、季節の変化に応じて衣類の衣替えではなくインテリアの衣替えを楽しむそうです。
1970年代~1980年代の日本のサラリーマンはGDP世界第二位でありながら、欧米から「オフィスから夜遅くウサギ小屋の我が家に帰る」と揶揄されたのは有名な話で、それほど日本の高度経済成長期においてはとにかく箱の供給ばかりが優先され効率の名のもとにAタイプ、Bタイプと型どられた家が大量生産され衣食住の順番通り住まいが後回しになっていったと感じます。
上の蓮の花は我が家のメダカ水槽で咲いたものです。雨上がりの朝、それはそれは吸い込まれるような美しさ(実際には横に野良猫がしていたウ●チの臭い匂いがしていましたが)で本当に幸せな気分になりました。家の中で頂いたメロンを頬張った瞬間や子供たちの寝顔を見たときも同じです。
私はたまたま「住まい」に関わる仕事をしていますので公私共に住まいに関わること情報が溢れていますが、本当に何を「豊かさ」と捉えるかで人それぞれ豊かな暮らしが実現すると思います。決して高層で豪華で広い家でなくても、その人、その人の感じる豊かさで良いと思います。
贅沢という言葉では言い表せませんが、この1邸を手にするオーナーは世界中でただ一人。
その方やそのご家族の笑顔やその室内で夢想する姿を想像しながら作り込んだ建築作品は贅沢というか、豊かというか。
効率重視の規格生産されたものとは対極にある豊かさを感じて頂けると思います。
是非、現地現物で体感して頂きたいです。