美術館であの名画を観たとき、音楽ホールで生のオーケストラを聴いたとき、目の前で美しく舞う演劇を鑑賞したとき。
鳥肌とともに、心沸き立つあの感じ。一瞬にして感動に包まれます。
今年のはじめ、東京藝術大学の卒業作品展に伺いました。私は「芸術」を語れるほど詳しくはありませんが、彫刻や油彩、漆芸に日本画、映像芸術、建築などたくさんの作品に触れました。
数時間で全てを鑑賞することはできませんでしたが、時間の許す限り観てまわりました。
卒展の面白さは、予想だにしてない作品と出会えるのと同時に、作家本人に直接話を聞けることです。作家のつくりあげる世界観に惹き込まれながら、私に戻り、また異次元の世界観に入っていく。
私は、語れない分、想像の中に没入することが好きなんだと気づきました。没入すると何だかジワジワと身体の隅々に何かが行きわたるような、面白い感覚になります。
作品と作家本人とゼロ距離で出会えることは、美術館や音楽ホールの「舞台」で観るあの熱い感動とはまた違う感動です。
この作品を形にするまで、何をどう考えてきたのだろう。どれだけの問答を繰り返したのだろう。このストイックな精神はどこからくるんだろう、、、とか、私は分からないなりに深みにはまっていってしまって、作品の中の隠された部分も、きっと隠したい部分も全部明け透けにみているような気がして、まるで誰かの日記をうっかり読んでしまったみたいなこそばゆさも感じながら、その生身の温もりや息遣いを感じるからこそ、美しい作品が誕生するのだと知りました。
芸術は遠い世界のものでなく、暮らしのそばにあるべきです。
何気ない暮らしのそばにあることで、私たちは今まで素通りしてきた「感動」にどれだけ色を付けられるのだろう。
今、Artctuary®︎は進化しようとしています。
普通では考えられない日本芸術を牽引するスーパーアーティストたちがたくさん集まってきてくれています。
私たちオルドギアは、Artctuary®︎を通して、住まい手の美しく豊かな想像力で、ジワジワと、時には心を沸き立たせながら、暮らしを楽しんでいただける住まいをご提案できればと、真剣に向き合い、取り組み続けていきます。