〈Prologue〉
無骨で繊細で自由でほっとけない
ひかりの濃淡が映し出すのは 真実の美しさ
集まる人を優しく迎える あなたを大切に囲む家
Order-Renovation | K様邸 |
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所在地 | 山口県下関市マンション |
家族構成 | 夫婦+子供3人 |
間取 | 3LDK→3LDK+WIC |
専有面積 | (壁芯)76.24㎡ |
バルコニー | 12㎡ |
築年月 | 平成7年11月 |
構造 | RC造 |
設計期間 | 2020年9月~10月 |
施工期間 | 2020年10月~12月 |
リノベーション費用 | 非公開 |
〈Produce・Design〉OLDGEAR 杉佳亮からのメッセージ
お施主様から「結婚から家族が増えて今まで家具や家電の買い替えを見送っていた」と初回ヒアリングでお聞きしていました。
私も日常の忙しさに感けてすぐに1、2年と年月が経っていくのを実感していますが、お施主様も仕事や育児の中で激動の日々を送ってきたと想像しました。
今回のリノベーションで、生活の中の不満やストレスなどを出来る限り取り払い、要望を詰め込めるよう施工チームと議論を重ねました。
リノベーションに合わせ新調する家具や家電のカラーも意識しながら。
インダストリアルテイストが好きなご主人のリクエストに合わせ、桟の細い黒フレーム間仕切りが構想の中心に。
アイアンとモルタル、無垢材などを取り入れ、繊細な素材感や無骨な工業製品感をポイントで感じるような空間デザインを提案しました。
また、インプラス(二重窓)での防音・断熱、オーダー家具としてTVボード、キッチンカウンター、洗面収納など、オーダーリノベーションならではの機能性やディテールにこだわりながら、家族の集まるリビングを中心に、キッチン⇔洗面⇔ウォークインクローゼットの動線が心地よくなるようなレイアウトを心掛けました。
今回のコンセプトを「囲む家」としたのは、ご親戚やご友人が遊びに来る機会が多いと伺っていたので、皆が集まった時に同じ時間を共有できるような空間になればと考えました。
1つ目は、キッチンカウンターを日常使いのダイニングテーブルとして造作しました。通常のハイカウンターは小さなお子様にはテーブル面が高すぎ不安定ですが通常のダイニングテーブルの高さにすることで、お子様も安定して安心使用できます。コーナーは多角にすることで、お互いの顔を見ることができ、最大で6人が同時食事を楽しむことが出来ます。例えば、料理をテーブルに並べてビッフェスタイルにしてもいいですよね!
2つ目は、お子様が大集合した時に一緒に遊べるように、隠しテーブルを造作しました。使用しないときは、こっそりと収納内に収まります。
3つ目は、リビング横のTATAMI ROOMを透明な建具で間仕切りました。夫婦の書斎として利用する際は梁型に収まったプリーツスクリーンを閉めれば個室として成立し、大人数の際は全開に開放して、リビングと一体に広く利用できます。
これからスタートする新生活、そして家族が成長していく過程で、心地良さを色んなところで感じられる家になることを願っております。
長くなりましたが今回の施工前に落書きパーティーを一緒に楽しんだお子さん達に10年後、20年後再会出来る日が楽しみです。
もしかしたら、もうすでに家中落書きでいっぱいになっているかもしれませんが、
それはラクガキ、、、もとい、天才芸術家たちのアート作品だと思って見られる日を楽しみにしています!
たくさん、たくさん、家を楽しんでください。