Property Details
| Order-Renovation | KITAKYU BLD |
|---|---|
| コンセプト | History & Heritage |
| 所在地 | 福岡県北九州市小倉北区ビル |
| リノベーション費用 | 非公開 |
Message from the creators
今回は一棟ビルの外観及びファサードの改修デザインを担当しました。
ビルが所在する北九州市小倉北区到津 という地の歴史と、建物自体が持つ個性を活かし到津の地で永くアイコニックな建物となるためのリノベーション計画としました。
ビルのオーナー様と何度も打ち合わせる中で歴史や経年変化に対する考え方、欧州文学に対する知識や嗜好を読み解き、カラー選定や素材選定のヒントにもしていきました。
具体的には近隣の到津八幡神社の御祭神が神功皇后である点や、神功皇后が御座船をつけたことから「到津」の由来になった点から着想して、到津八幡神社本殿にもあり御座船にもあったとされる“鰹木”や“千木”のデザインを取り入れました。
ビル自体の特徴的な打ちっぱなしの柱や梁を帆柱や鰹木に見立て、ワイン樽を思わせる古材や墨のような壁面、真鍮など経年変化を楽しめる素材をアイコンとなるファサードに“千木”として設えました。
建物自体の大部分を占める壁面タイルは既存活かしだった点と、幹線道路沿いである点、バス停の目の前という点を考慮して、排ガス汚れや既存タイルとの相性を意識した色選定。同時にHeritage(遺産)のように錆や腐食といった経年変化をも美しく魅せる煉瓦と蔦の補色のコントラストを意識しています。
もちろん賃貸入居率を上げるための宅配ボックス新設や管理側の掲示板、駐輪場のリニューアル・省エネ照明の新設など機能面更新も行なっています。
こんな建物に住みたい、住んでいるという満足度や感性に訴えかけるような照明計画を配して夜間のヴィジュアルも意識していますので、1階の飲食店やバス停を訪れた際に「ここは何だろう」「なんか気になる」と思ってもらえて、今後年数を重ね、蔦が絡んだ方が美しい、汚れや錆も味として調和する欧州のような美しい建物に育っていけば嬉しいです。
After Renovation
