北九州市小倉北区大手町は、新幹線の停車駅である小倉駅から約2kmという利便性の高い立地にあります。再開発により、分譲マンションや商業施設の建設が進み、暮らしやすさと都市的な快適性を兼ね備えた人気のエリアです。

本マンションは緑道に囲まれ、自走式駐車場を備えた希少でゆとりある立地条件。この豊かな住環境を背景に、不動産資産としても価値が際立つ、UR（旧・住宅都市整備公団）分譲マンションが今回のリノベーションプロジェクトの舞台です。

建物は新築時から良好な管理体制のもとで維持されており、その安定した品質とポテンシャルの高さを活かしながら、リノベーションによって新たな価値を付加するプロジェクトが始動しました。

設計・デザインを手がけたのは、大阪・関西万博のポップアップステージの設計で注目を集める建築家・佐々木慧氏率いる〈axonometric〉。「他にはない価値観を創造する」という想いを、本プロジェクトを通じて体現できたのではないかと感じています。

「住む」「シェアする」「所有する」「使う」といった多様なライフスタイルや場面に対応できる柔軟な空間を追求しました。日常の中の休息の場として、誰かと暮らす・集まりの場として、使い手によって自由に形を変え、時間とともに豊かに育っていく、そんな空間を目指しました。