西日本工業大学 デザイン学部建築学科 三笠研究室からのメッセージ

(コンセプト）
生活しているとたくさんの変化が訪れると思います。変化から生まれるたくさんのシーンに寄り添える家とはどんなものだろうかと考えました。
「時間」、「家族構成」、「人」、「食事」様々な軸で生活が交わっていきます。本来住人からすると与えられた部屋たちをシーンごとに合わせて使いますが、部屋たちが住人の変化に順応していければ、もっと暮らしは豊かになるのではないかと考えました。可変性のある間仕切りにより、あ
るときは広めの1部屋、ある時は 2 部屋であったり、またはリビングに個人室を繋ぎ、くつろぎスペースがリビングにできたり、そうした空間のバリエーションの豊かさは必ず家族の些細な変化に寄り添っていけると信じています。

また、玄関からひとつながりになっている全体のプランは開口の多さを生かし風や光、そして家族の気配を感じられる一体感を生んでいます。

（思い）
「変化に寄り添う」という言葉では少し引っかかる点があるかもしれません。「家族に寄り添う」では?という突っ込みをいただくことになるかもしれません。しかし私の中ではそもそもリノベーションは画一的なマンションのプランからの脱却を図っているので基本的には大体の家族の時代とともに変化する生活水準や家庭の在り方には寄り添えているだろうと考えています。しかし些細な生活シーンの変化一つ一つに寄り添えているかといわれるとそうではないかもしれません。なので「変化に寄り添う」というフレーズを使いました。

施主不在の設計の中でたくさんの生活シーンを勝手に私なりに想像しました。この家がいつか住む家族の些細な変化に寄り添い豊かな暮らしを実現できることを心から願っています。

（文：西日本工業大学デザイン学部建築学科 大学院生 大石さん）

OLDGEAR 杉 佳亮からのメッセージ

ＪR小倉駅まで１９分のモノレール「企救丘駅」まで歩いてすぐで通勤通学もらくらく。
駅周辺にはスーパー、コンビニ、ドラッグストア、ベーカリーショップなどが建ち並び利便性良好。

また公園や緑地までお散歩できるなど平日も週末も楽しめる魅力の立地です。
本マンションは、オートロック、宅配ボックス、敷地内平置き駐車場など働く世帯にも嬉しい設備が充実。
部屋は角部屋で国定公園山が望め、やわらかな陽射しも風の揺らぎも感じることが出来る気持ちの良い部屋です。

また本リノベーションプロジェクトでタイトルにもなっている変化に寄り添う可変性のある間取が最大の特徴で、家族構成や働き方の変化、来客時や住まい方のいろいろなシーンに対応出来る気持ちの良い家です。
小上がりをLDKに取り込む、独立して使う、隣の部屋と繋げるなど使い方は様々。

アイランドキッチンやカウンター、伸長テーブルなどもシチュエーションに応じて対応できキッチン背面の壁面収納は収納力たっぷり。
またキッチンと洗面の間に設けたランドリールームはたっぷりの収納としても、家事の合間の趣味や仕事のスペースとしても大活躍の空間です。

玄関を入ってリビングに入っていくにつれて廊下の幅がだんだん広くなっていくという大工泣かせのこだわりのデザインが生む視覚的な広がりや全体の色調は設計者の優しさをも感じさせます。
大学研究室と我々、施工チームが試行錯誤を繰り返し、この一部屋のためだけに知見を全力投入しました。可変性のある間取をあなたならどう使いますか。そしてどの暮らし方がぴったり、しっくりくるでしょうか。
この一室に込められた想いと心地良さを現地でゆったり体感してみませんか。