〈メッセージ by 杉一美 〉

本邸の所在する戸畑区新池エリアは、区役所や図書館、大型スポーツセンターが集まる戸畑の中心部です。戸畑区は教育施設も多く集まる文教エリアで子育て世帯にも根強い人気があります。JR戸畑駅も徒歩圏内で毎日の通勤通学にも大変便利です。

また、全国的にも有名な「戸畑祇園大山笠」は、多くの市民の心を燃やす一大祭りです。夏の夜を赤い提灯が彩り、歴史と伝統を継承する若者たちの躍動感は見応えがあります。観覧席と役所、住居が一体となった隈研吾設計の建築物もあり、歴史と近代的な要素を持つ街並みとなっています。

本マンションは、総戸数141世帯からなる大型マンションで管理状況も良好です。管理人さんが平日と土曜日に常駐していますので、安心してお住まいいただけます。

Collaborationした建築作家は、本質の美しさを追求する建築作家「VRILLO」とのリノベーションです。本邸の魅力は、お部屋に入ってからの解放感です。１４階部分から眺める戸畑の街並みはとても素晴らしく気持ちがいいです。私のお気に入りは、東側の大きな窓から見える細い一本道で、緩やかな坂が相まってか、なにか物語が始まりそうな雰囲気を感じてしまいます。本邸は中部屋ですが、リビングと2つのお部屋が東側に面していますので、朝陽の差し込む気持ちの良い毎日を迎えることができます。

VRILLOの空間デザインで、さらに豊かになった伸びやかな空間。曲線や温かみ溢れる優しいカラーリング。ちょっと大人の垢ぬけ感。しなやかで丁寧な暮らしをお届けします。

〈メッセージ by VRILLO〉

一番最初に本邸に入って、帰る頃にはデザインの方向性のイメージは完成していた。マンションには、レイアウトを劇的に変えることのできる部屋と構造上難しい部屋がある。本邸は後者の方だった。

各部屋のレイアウトは大幅に変更せずにデザインの大幅変更で印象をガラリと変えることを今回のリノベーションの挑戦とした。
既存の印象はベランダ側は陽が入れば明るいが、壁に間仕切られ色調も重たい印象だった。
そのイメージを一新するためにリビングダイニングの角を落とし柔らかい表現をした。そこが曲線壁面と曲線の間接照明の壁面だ。
リビングとその横の洋室の壁面には室内窓を設け、キッチンも開口部を広く取り全体的な抜け感によって、広く感じる工夫をした。
機能別に区切られているもののどこか繋がりが持て、体感的に既存空間より広さを感じる。さらに、重たい印象の色味から今回は全て明るいナチュラルな無垢材の素のままの色味を採用し、全体のテクスチャーも明るいものを選び「柔らかくて明るい」空間となった。収納力もあり満足いただける作品に仕上がった。