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【第20弾 vol.1】はじめの一歩!/ 九州産業大学芸術学部生活環境デザイン学科 安齋研究室

2019.10.15

  • 第20弾「あなぐら・ハウス」

こんにちは。一美です。

リノベーション工事を開始するとき、そのマンションの躯体部(構造)をきちんと確認しないといけません。ご存知の通り、リノベーション工事をする場合、居住部分のほとんどを一度解体し、いわゆる「スケルトン」状態にして組み立てていきます。動かせるもの動かせないもの、壊せる壁壊せない壁、といったように確認していきます。

「構造の確認」がそのはじめの一歩です。

第20弾は、九州産業大学芸術学部生活環境デザイン学科 の安齋哲先生(Tetsu Anzai)とのプロジェクトです。

逆L字型の室内は細かい部屋割りとサービスバルコニー側の部屋が一枚の扉で仕切られていたため、全体的に暗い印象がありましたが、変則間取りであるせいか平米数以上の空間の広がりを感じました。そこで、今回私たちが先生に投げかけた相談は、➀家族が集まるリビングの採光を確保したい。➁自然光が取れないところは照明計画でひかりをデザインしてほしい。③部屋のコンプレックスをチャーミングポイントにかえてほしい。➃ファミリーが快適に暮らせる動線を確保してほしい。とこの無理難題を安齋先生に遠慮なくぶつけさせて頂きました。先生の「ムムムっ。」と唸り声が聞こえたような聞こえなかったような(笑)

そしてやはり、すごいなぁーと毎度考えさせられるのですが、やはり今回も「すごい」です。現調から数週間後、先生から連絡がありました。「ご相談したいことがあります」と。

平面図から立面図、模型など。細かい設計図面を制作していただいていました。驚かされたのは、実物大のモックを先生自ら製作して居住空間のイメージを作って頂いていたのです。妥協を許さない設計士としてのポリシーと最高学府の教授(研究者)としての探究心を見せつけられた気がして感動しました。

コンセプトはズバリ「あなぐら・ハウス」。

部屋のコンプレックスは中部屋であるが故の閉塞感。これを「あなぐら」というコンセプトを持たせることでそれをデザインとして具現化させ、変則的な構造を利用しそれぞれのエリアに異なる素材を使いわけゾーニングするといったストーリです。

相談もなにも、先生これでいきましょう!と、私は「ムムムっ」と鼻息荒くもちろんお答えしました(笑)

さて、「あなぐら」はじめの一歩を踏み出しました!

コンセプト あなぐら・ハウス
産学連携 九州産業大学九州産業大学芸術学部生活環境デザイン学科安齋研究室
住所 福岡県北九州市小倉北区足立二丁目 メゾンモンブラン足立
平米数 (壁芯)72.78平米
築年数 昭和63年6月
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