産学連携プロジェクトIndustry-Academia Collab.

【第14弾 vol.2】研究室生プレゼン。/西日本工業大学 岡田研究室

2015.06.20

  • 第14弾「シロフトハウス」

こんにちは。広報の杉です。大変お待たせした更新となりました。

北九州市若松区 マンション1室で進行中の産学連携プロジェクト第14弾。5月の現地実測から約1ヶ月のつい先日、西日本工業大学岡田研究室にて研究室皆様と打合せを行いました。

教授や学生、そして私ども企画・販売、営業スタッフ、工務店が一同に集まっての一大イベント!!

(イベント・・・・というと楽しんでるように聞こえるかもしれませんが、単純に大学の研究室に足を踏み入れる機会はそうそう無く、書類や図面、様々な見本帳や模型に囲まれるだけでテンションが上がってしまう大学生気分に戻れる特別な時間です!!)

今回は各部屋や水廻り毎に1名の担当がプレゼンするというスタイル。どれも熱の入った、熟考したプランが次々と発表されます。提案を聞く私はこれまでも、様々な大学や工務店からプランニングを聞いてきましたが、毎回同じ事を思ってしまいます。

「予算が許せば全て実現したい。」でも大学の教授からは以前こう言われました。

「学生には金額や工期などという概念はありません。ただ産学連携企画を通じて実態経済・経済観念を学ぶ貴重な機会となり、逆に予算の制約があることで費用対効果をアイデアで補う機会となります。」と。

確かに予算は物件オーナー様の意向と企画力の狭間でいつも意識しているのですが特に「産学連携企画」は目の前で緊張した面持ちの学生達が一生懸命の発表をしてくれるので1つ1つのアイデアをどれも実現してあげたい親心のような衝動に駆られるのです。

しかしここは心を鬼に。工事費を際限無く上げるとそれは物件の売買価額を上昇させ販売に出した際に、もろに エンドユーザー様の反応となって表れます。研究室で全てのプレゼンを聞き 後日、2時間以上かけて工務店と費用や工期の打合せを終えました。

提案を100%実現することは予算の都合上難しいのですが、実現できる点も、変更代替点も今後の産学連携企画内でプラスに生かせるようダイレクトにフィードバックしていきます。

良いも悪いもフィードバック。

生の現場の声を机上に届ける。

 

学生の方々がこの先建築分野以外に進むことがあったとしても、この産学連携企画を通じて何かを実現することの難しさや、スケジュール感、コスト面、広報面など実態経済活動を少しでも、肌で感じてもらうことができるのではないかと思います。

社会人になった際に「あー、あんな何でもかんでも実現する企業があったなー」と思い出してもらえれば少し私共の存在意義が認められた気がして今後のエネルギーになりそうです。

未来の建築家やデザイナーの感性をもっともっと育む土壌となるようなパートナー企業体となれるよう今後の物件仕入も気を引き締めていかねばなりません。工事進捗などまたご報告致します。

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