今年の2月下旬に、漆工芸作家の時田早苗先生にお願いしていた漆塗りの作品が完成し、本日手元に届きました。約4か月間、待ち望んでいた瞬間です。
私にとって漆工芸品のオファーは初めての事でしたから、待ちわびながらもその間、想像が膨らみ続けて、随分と楽しませていただきました。
時田先生が、アーティストとしての情熱とプライドかけて製作した、日本の伝統工芸である漆技法を駆使した日本初の贅沢すぎる漆工ネームプレートです。
北九州市戸畑区新池にこの6月に完成する木造3階建て、名称「レイヤー・ハウス」の玄関ホールに掲げます。
作品名は、「カラフルに舞う風」です。
螺鈿、卵殻、蒔絵の技法を駆使され、材料は木、麻布、漆、顔料、卵殻、貝、金、銀、洋金、錫、です。漆工ネームプレートであると同時に美術品です。
先生のコメントです。
「一文字一文字を風に見立て描きました。光の当たり方、見る角度により色味が変わるので、その時々の風を感じていただければと思います。」
私は、漆工芸については、門外漢でありますが、素人ながら色々とデザインを空想していました。そしてこの作品を見た瞬間に、発想の違いに赤面してしまいました。文字を風に見立てるなんて私の感性ではあり得ないし、風の変化を色味で表現するとは・・・・
又この様な手の込んだ漆工芸品を今まで見たことが有りません。だから表現する言葉を探しきれなくて、ただ美しいとしか皆様にお伝え出来ないのがとても残念でなりません。
私は縁あって各界の才能溢れる若きアーティスト達とコラボレーションをしていますが、どの方もこれからの時代の旗手となられる方ばかりであり、その様な方々と交流している事自体が、時々夢ではないかと思う事があります。そして刺激を受けられる環境に深く感謝しています。
7月にこの「レイヤー・ハウス」を完成記念オープンハウスとして販売開始します。基本設計から内外装デザイン、照明計画、まで、私達オルドギアが、今までにない発想で、才能あふれるアーティスト達とコラボしプロデュースした「世界にひとつ」の魅力溢れる建築作品となっています。
この漆工ネームプレートは玄関ホールにあって、建物自体の魅力を増幅し建築美の世界へと導き、お迎えするお客様をワクワク感に包み込みながら、風と共に室内にお招きする事になるでしょう。ご来場をお待ちしております。