日本古来の伝統工芸である漆塗りの蒔絵は、特別な技法の必要な領域であり、その技を受け継ぐ方々が減少していることもあり、私達が家庭内においてしたしめる機会は少なく、美術館や高級料亭でその美を垣間見るのが関の山です。
私はこの美しい工芸の世界をもっと一般の家庭でもなじみのあるものに出来ないかと考えてきました。さすがに器として日常の暮らしで使用することは高価すぎて無理と思っていましたが、5年程前のある日、突然、私達OLDGEARが展開している「世界にひとつ」のリノベ建築作品のネームプレートとして使用することを考えつきました。
リノベ建築作品のヴィンテージ感と、伝統の漆工芸品とは、違和感なくマッチするのではないかと思いました。私達OLDGEARのプロデュースしている建築作品は、設計からデザイン・照明計画や絵画そして、現場施工まで含めてプライド高き一流のアーティスト達が創作に携わっています。そこに漆芸の技を受け継ぐアーティストが加われば、建築作品はより一層の輝きを増すことになると思います。
そこで美しい蒔絵のネームプレートを建築作品の玄関ホールに取り付けることにいたしました。もちろんネームプレートはそれ自体が美術品としてどんな鑑賞にも堪えうる作です。
そして念願がかなって、東京藝術大学工芸科の出身アーティスト時田早苗氏とコラボすることが決定いたしました。6年間一流の技を教授から受け継いだ、日本の宝のような方とコラボ出来る幸運を女神に感謝いたします。
当初はしとやかに経験を積んで、2年~3年後は大胆に室内のインテリアとして、蒔絵の美の世界を展開できたらプロデューサー冥利につきると思います。
早速弊社が北九州市戸畑区に着工したばかりの新築戸建「まちなか趣味家」のネームプレートに使用したいと思います。この作品は建築家・宇都宮先生の設計で、今回特別に照明の権威である九州産業大学の安齋先生に照明計画、内外装デザインをお願いいたしました。施工は(株)大円建設のHONDA棟梁です。
蒔絵のネームプレートは、制作に3ヶ月程かかるということですから、建物本体の完成と合致します。最高の準備をしてコラボしたいと思っています。
これから、色々と詳細打合せが今から始まります。プロデューサーはOLDGEARが誇るsugi君です。私こと少年じぃじは、口先介入しか出来ませんが、5年間待ち続けたとてもしあわせな時間が始まります。