１１月３０日の土曜日、北九州地方は晴天に恵まれ、私は散歩気分でオープンハウスのポスティングを行いました。

小さな公園で色づいた街路樹に詩情を感じつつ、昼食はラーメンかカツ丼かと思いあぐね、至福の一時を過ごしました。

そして、ポスティングを終了し、駐車している車に戻ったところドアが開きません。そこで初めてバッグを紛失したことに気が付きました。

バッグには私の必要な品、一式が収まっています。一瞬にして古希を過ぎたジイチャンはSTAFFから引退勧告をされることを覚悟いたしました。

近くの交番で一連の申請を終えて、「北九州市民の善意を信じます」と強がりを言ったものの、今後の煩雑な事務処理の事を思うと「トホホ・・・」となってしまいました。とにかく「善意」を信じて、月曜日までバッグの発見を待つことにしました。

すると、願いが現実となり月曜日の１１時頃、交番から「若い方」からバッグが届けられたと連絡が入りました。日曜日の夜に降った雨に打たれたびしょ濡れのバッグは、そっくりそのまま届けられていたのです。

交番の担当官は届け出てくれた方本人は、何も望まれていないので、「若い方」としか教えられないとの事でした。私は「北九州市民」であることを誇りに思いました。

財布が無事に戻ってきたので、その一部を「ホームレス支援のNPO」に寄付することを思い立ちました。

これがプリントアウトした振込先です。

それからすでに１週間が経過しようとしています。まだ振込の実行は出来ないでいます。ジイチャンはこの年になっても、強欲なまよえる子羊です。

とにかく「バッグを届けてくれた若い方」に心から感謝いたします。いつかきっとどこかでお会いできると思っています。

素晴らしい「若い方」に祝福を！！

【追伸】迷える子羊は無事に手続きを終えました。戻らなくても仕方がないはずの鞄がありがたいことに無事に手元に届き感謝の気持ちでいっぱいです。少しでも困っている方の力になれたらと願っています。