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アメリカンドリームからユートピアへ

2025.07.07

現在のアメリカは余裕を失いもがき、あらゆるものを見失っているように見えとてもやりきれない思いです。貿易赤字を抱えるアメリカ国民にとって、黒字の貿易相手国への反感は自然な感情でしょう。しかしそれが、トランプ大統領が発するような不公平な主張につながるのは残念でなりません。

第二次世界大戦の勝利国として経済発展を遂げたアメリカは、自信に満ちた若い国でした。敗戦に打ちのめされた日本国民に、自由と民主主義の素晴らしさを教えてくれました。彼等は民主主義国家の理想の姿を日本に求めたのだと思います。良し悪しは別として、私達日本国民は充分にその恩恵に預かり、現在の安心安全で豊かな生活を実現することが出来ました。

戦後生まれの団塊の世代の私たちは、当時普及し始めた白黒テレビのブラウン管で豊なアメリカの生活を知りました。
アメリカの映像の全てが少年時代の憧れの象徴でした。
当時人気のホームドラマも、ストーリーの記憶は殆ど残っていませんが食卓の豪華は驚き今でもはっきりと覚えています。パンや牛乳、ソーセージ、チーズ、果物等を目の前にして、5~6歳の少年が「I don't want to eat now! (今は食べたくないんだ!)」と言ったセリフ程、常に飢餓の状態だった私にとって、理解に苦しむ言葉は有りませんでした。理解できるようになったのは随分と後の話です。

 

またアメリカの若者が軽快な音楽と共にオープンカーに乗ってアメリカ大陸を横断する自由を謳歌する姿は、「戦争を知らない子供達」である私たちの憧れをより一層強めました。

今の私の車好きも、この時代のアメリカがあったからこそだと思っています。

昔少年!今老人!の私事「COELA HIDE」は終活の最中で有りながらも、未だに「アメリカンドリーム」を信じ、スタッフたちと共に意欲的にリノベ建築作品の創作に取り組んでいます。
しかし、ふと立ち止まり見渡すと、私たちの国はすでに「アメリカンドリーム」だけでなく、「ユートピア」さえも実現しているのではないか、そしてその真っ只中で暮らしているのではないかとの思いに捉われます。
何事につけても常に危機感をあおるマスメディアの論調に踊らされる事なく、どんな時でも確かな生活スタイルと豊かさの果実を味わう事ができたら素晴らしい人生を送れると思います。

私「COELA HIDE」は、先人たちが理想の国造りの為に流した汗と、税金でそれを支えて下さった方々に心から感謝しています。時には税金に対して腹が立ち悪態も付くこともありますが、後に続く世代への責任と考えて一所懸命に納税しています。
可愛い子供達の為に、日本の政治が人気取りの愚衆政治に陥る事が無い様に願っています。

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