先日の読売新聞の記事によると、北九州の「みやび」デザイナー池田雅氏のファッションが、世界４大コレクションのひとつであるNYファッションウイークのランウェイを彩った様です。地元のテレビニュースでも流れましたので、驚かれた方も多かったと思います。

かれこれ6年程前になると思いますが、北九州市が主催する成人式に、このデザイナー池田雅氏の歌舞伎衣裳を越えた派手な色彩のファッションと、それを装った新成人となる若者達のパフォーマンスが凄ご過ぎて、成人式にそぐわないと、市民から批判の声が上がりました。

当時、私もカルチャーショックを受けた一人ですが、私はこの派手なファッションを創作するデザイナーとそこに美意識を見出す若者達に興味をそそられました。そして当社プロデューサー達と、この衣装やヘアスタイル、ネイルアートについても随分と議論しました。

武内北九州市長も今回の事を受けて、「北九州が生んだ絢爛豪華な衣装として、国内外から積極的な評価が高まっていると受け止め今迄の発想を変える時だと思う」と北九州発の美感性として、期待と容認のコメントを出しておられます。

ところで、私達オルドギアは10年程前から、日本の美とリノベ建築の融合を目指しています。

この度の北九州市長の発言が契機としてなって、北九州市民の多くが、名誉である事と思える様に成れば、私達オルドギアが夢見ている「美の国ジパング～聖地北九州」を実現する為の大きなバックアップに成ると期待しています。

将来、北九州の成人式が「KABUKI　ファッション」の聖地として、海外のメディアが取材に来るようになったら愉快でしょうね。

２０２４年の成人式も間近にせまっています。早速、武内市長に頑張って頂いて、まず最初に海外メディアに取材のオファーをしてみたらいかがでしょうか。

北九州市長の正式なオファーとなれば、成人式の取材を真剣に検討してくれると思います。

北九州の少々やんちゃな若者達が、自己表現の方法として極彩色のファッションに美意識を見出していると肯定的にとらえると、途端に未来は輝きを増し始めます。

その為にも何等の先入観もない海外のメディアが、客観的に芸術や文化の視点から評価して、世界中に発信してくれることに期待します。インバウンドと相まって、北九州を世界にアピール出来る絶好のチャンスと思います。

何時の時代においても変革は若者のエネルギーから生まれます。当初は白眼視される事でも、時の経過と共に洗練され格調高い文化を形成する事は歴史が証明しています。

現在の北九州は、戦後から続いてきた産業の発展と市民の活力が、その輝きを失おうとしています。最初は荒々しくても良いから、次の世代を担う若者に、新分野を切り開いて貰きたくエールを送ります。