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この家宝は信じられない

2022.09.26

今から4年程前に、東京藝大の卒業展示会で洋画家の沼田愛実先生の作品に初めて出会った時の出来事を、映像を見る様に鮮明に憶えています。

彼女の具象画の大作の前で、同行したプロデューサーのSUGI君と夢中になって批評し合っていて、ひょっと気が付くと、極めて慎ましく、アトリエの隅に若い女性が控えておられました。

年甲斐もなく子供の様にはしゃいだ姿を見られた事は、少々まずかったなと思いながらも、この方をセキュリティスタッフと思い込んでいたため、この作品を描かれた画家の事をお聞きしたいとお尋ねすると、

な!なんと!「私が本人です」・・・・・・

北九州を代表して赤っ恥を全部さらけ出してしまいました。

先生、曰く「本音を聞けて大変参考になりました」。

私はこんなに素晴らしい具象画を描くアーティストの感性を未だに理解出来ていません。彼女の画題に対するコンセプトやコメントはとても奥が深く、そして物語が秘められています。現在の彼女は、才能が瞬く間に開花し、私が想像すらできない視点で独自の美の世界を次々に構築されています。

そして私は沼田愛実先生と分野が異なるけれど、美の極致を追求する情熱は共通で有ることをとても誇りに思っています。

ところでこの度、プロデューサーのTAKADA君が担当した北九州市八幡西区の戸建(作品名earth of green)で沼田愛実先生とコラボレーションした絵画がこれです。

この絵画はイタリアの小国サンマリノ共和国の国営のワイナリーの高級ワインのラベルとなっている原画と一対になって描かれた絵画です。

先生にとって思い入れのある記念すべき作品ですが、この度特別にお譲り頂き、リノベ建築作品のモチーフとして使わせていただきました。

そして私が驚愕したのは、先生からの提案で、その絵画の中に先生の直筆で(earth of green)の住宅を購入して頂いたお客様の記念日を6カ所ほど描いて頂けることです。後の14カ所は未来の記念日のために、あえて残して頂いた様です。

この絵画 「Connect The Day」には世界各国の記念日が散りばめられているのですが、その中にご夫婦の結婚記念日や子供達の誕生日や家族のお祝い日そして未来の記念日までが一緒に刻まれるなんて、信じられない最高のプレゼントです。

この様な事は二度と無い気がします。近い将来、巨匠となる才能を秘めた画家の作品の中に実にプライベートな記念日が存在するなんて・・・・・・・。

これからの未来に、星印のついた部分に記念日を加筆する幸せな時がきっと来る事でしょう・・・・・・・・・。      家宝です。

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